通信制の高等学校を検討されている方は多いと思いますが、中学校にも通信制があるのをご存知ですか。
大手ですと、以前取り上げたN高等学校や、第一学院などが中等部を持っています。
他にも、各地方の狭域通信制でも似たような取り組みはあるみたいですね。
今回は、通信制の中学校ってあるの?という内容について、まとめていきたいと思います。
通信制の中学校ってあるの?
結論から参りますが、通信制の中学校というのはありません。
国が定める義務教育の期間については、市区町村の教育委員会主導のもと、在籍する中学校等が割り振られます。
もちろん、私立の中学校に行く選択肢もありますが、
義務教育では、通信教育というのは認められておりません。
なので、通信制高校等を運営している学校法人が『中等部』という名称を使っていることが多いのですが、
これは中学校であると誤認されないためにしているのです。
中学校と名乗ると、あたかもそこに在籍しているような印象を与えてしまいますよね。
なので、あえて中等部と記載されているわけです。
通信制中等部は中間教室に近い
最近は中間教室ではなくて、教育支援センターと言います。
教育支援センターは小学校、中学校と連携をとり、学校に故あって行けない、不登校などの状態に置かれた生徒の支援をするために、主に市区町村の教育委員会で運営されています。
ただ、狭い施設も多く、収容人数に限界があるケースがほとんどです。
地域によっては、旧校舎を建て直して大型の施設に改装するなんてこともしているみたいですね。
最近の事例ですと、十勝町などで設置が広がっていたり、または長野県では七二会という地区の学校を改装して利用しているみたいですね。


ただ、収容人数的に苦しいのは事実なんですよ。
大手通信制の中等部は、市区町村の経営ではないので、実態としては営利団体的な側面が大きいようですが、
いわゆる塾的に学習支援してたりするケースが多いみたいですね。
筆者も第一学院さんの中等部は見学をさせていただいたことがありますが、
丁寧に学習指導されてましたよ。
もちろん、生徒数がめちゃくちゃ集まるとまた違うんだと思いますが。
中学校のうちから通信制という選択肢があればいいのになとも思いますけどね。
実際、学校に行けていない生徒にとっては、学習機会が失われているわけですし、
不登校は各家庭で解決することが難しい問題でもありますからね。
通信制高校を運営している団体によっては、中等部に通っている生徒は優先的に、同じ法人が運営している高等学校への進学を認めるなど、上手にやられているようです。
ただ、実際に不登校に悩んでいる人からすれば嬉しいですよね。
大事なのは居場所ですから。
どうしても学校に行かなくちゃいけない、学校に行ってないのに他のところに行くなんてとんでもない。
みたいな変な偏見ってまだあるじゃないですか。
親側としては辛いんですよね。
今回は通信制高等学校等が運営する通信制中等部について紹介しました。
結論、転校とかにはならないんですけど、選択肢として持っておくこともいいんじゃないかと思う。
行ける場所をセーフティネットとして持っていることが何より大事だからね。
コメント