お世話になっております、コ太朗です。
学校の先生を目指している生徒さん、多いですよね。
僕の教え子も教員を目指して教育学部に進んだりしています。
20代のうちは、学校は人生の大半を過ごした場所であり、そこで働くことをめざしている生徒さんは多いですよね。
でも
「どうやったら教師になれるんだろう」
「学校の先生ってどんな生活をしているんだろう」
「年収や給料、保証はどうなっているんだろう」
ということを気にされている方も多いと思います。
特に昨今は、働き方がブラックだ!とか、生活のバランスがとれないとか、そんなニュースも見聞きしますよね。
今回は現役教員である僕が、教師になるための具体的なステップや、教師の働き方、種類まで、幅広く紹介していきたいと思います。
特に進路選択に悩んでいる高校生の皆さんに向けて記事を書こうと思います。
この記事を書いているコ太郎は、民間経験後、教師になってみよっかなーと思い立ち、学校の先生としてキャリアを積んできました。
担任経験後、リーダー職である主任を経験し現在にいたります。
民間から教師になった経験も踏まえて、最後には僕の実体験を踏まえて教員になることについてお伝えしたいと思います。
僕は先生という職について非常に多くの魅力を感じる一方、かなり冷静に仕事の量や業務の大変さを分析してきました。
そこも、未来ある学生の皆さんにお伝えしたいと考えています。
特に、進路選択で失敗したこと、きつかったこともお伝えし、皆さんのお役に立てれば幸いです。
この記事を読むと次のことがわかります。
- 教員とはどんな仕事か、また種類があるか。
- 教員免許の種類と取得方法(重要)
- 教員採用試験(公立私立の違い含めて紹介)
- 校種ごとの違い
- 仕事のやりがい
- 年収、給与、福利厚生
- 実体験を交えたステップの紹介
という流れで説明いたします。
1、教師ってどんなしごと?またどんな種類があるの?
学校の先生、と聞くと、皆さんはどんなイメージがありますか?
小学校、中学校、高校で、授業をしている姿がまず浮かびますか?
それとも、クラブ活動の姿が浮かびますか?
教師、先生というと、『学校法人で働いている人』というイメージがまずわくと思います。
ただ、『人にものごとを教える』というビジネスで考えると、塾講師やセミナー講師、家庭教師などさまざまな選択肢があります。
なので、『人に何かを教えたい』『人に教える能力をつけていきたい』という場合は、塾や家庭教師なども十分考えられます。
今回の記事では主に、私立、公立の先生になる場合を紹介したいと思いますが、民間企業の中にも学びを提供するサービスを行う会社は多数あります。
なので、就職を検討する場合には、はばひろく『人に教える』ということを、考えてみるといいでしょう。
学校の先生の場合、教員免許を取得して働くことが必須となります。
学校種によって働き方が異なります。
代表的なのは、保育園(保育士の資格が必要です)、小学校、中学校、高校、大学の先生などがあります。
今回は特に、小学校、中学校、高校の先生になるステップについて、紹介していきます。
小中高の先生の仕事は、年齢に応じた生徒マネジメントです。
マネジメント内容は多岐にわたります。進路指導や学習指導、生活指導。おおよそ学校生活に関わることはすべて仕事になるので、マルチにタスクをこなせる必要がでてきます。
また、小中高の先生になる場合には、学校の種類に応じた教員免許の取得が必須です。
一般的な学校の先生になるには、教員免許を取らないといけないということは必ず覚えておきましょう。
教員免許は、文部科学大臣が発行する国家資格です。取り方について、まとめていきます。
2、教員免許の取得法(超重要です)
高校生の皆さんは、先生になろうと思ったら、まずは『教員免許の取れる大学』に進学する道を考えましょう。
教員免許は大学での取得単位に応じて、取ることができる資格です。
一般的には4年制大学に進む必要があります。
教育学部がある大学は、確実にカリキュラムをとれば免許が取れますので、まず考えてみるとよいですね。
一方、理工学部、社会学部等、教育学部でなくても、教員免許を取得することは可能です。
では、どのような学校種の免許が取れるのか、教育学部に進んだ場合と、そうでない場合でまとめてみたいと思います。
教育学部に進んだ場合 | 教育学部以外に進んだ場合 |
小・中・高の教員免許を取得可能 ただし、カリキュラムによる | 小・中・高については取得可能 ただし、卒業単位とは別に授業を取る必要がある |
教員免許は学校種ごとに分かれており、小学校なら小学校教員免許、中学校なら中学校教員免許というように、区分けされています。
また免許にも格の違いがあり、大学院まで修了した場合は専修免許、大学卒業の場合は1種免許、短大卒業の場合には2種免許となります。
専修、1種、2種で教えられる範囲に制限はありません。
また、給与についてもほとんど差がないというのが現状です。
ただし、2種免許の場合高校教師にはなれないので、高校で働きたい!という方は、4年制大学を卒業し、1種免許を目指す形になります。
また2種免許の場合、校長等の管理職に着くことができません。
学校の先生になりたいと強く思っている場合、教育学部がおすすめです。
カリキュラムを進めるうえで無理なく免許取得ができます。
教育学部以外でも、教員免許の取得は可能ですが、他学生より大幅に授業が増えます。
まじで忙しいです。
特に、小学校の免許については、教育学部外でとろうとすると大変かなと思います。
ただ、教員になりたいという気持ちがまだそこまで明確でなく、教育学部ってどうなの?と思っている方もいると思います。
よく教え子からも、「教育学部に入ったら教員になる以外、就職の道はないんですか?」と質問されます。
結論からいいますと『教育学部からでも民間企業などに就職する人は多い』です。
僕も信州大学教育学部卒ですが、最初に努めたのは民間の営業職でした。
学校での教育実習などで、授業をする体験をしていると、人にわかりやすく話をしたり、論点整理がうまくなります。
なので、僕の友人でも、教育学部卒業後、営業職等についた人が何人かいます。
他にも、教育学部から金融業、公務員、一流企業に進んだ事例は山ほどありますので、教育学部進学後に、教師以外のキャリアを目指すのはありだと思います。
なので、今少しでも教師を目指したいと思っているなら、教育学部進学を考えてみてはどうでしょう。
それに、教育学部は偏差値的にねらい目だったりします。
人気大学でも、昨今の教員不人気から、教育学部の倍率が落ちてきています。
有名大学になるほどボーダーラインは高く、定員割れしても質の高い生徒をとる傾向があります。
しかし、受験者が少ないだけでも、入学可能性は上がります。
入りたい大学に教育学部があるなら、検討してみるのもいいでしょう。
このように、教員免許取得を考えるなら、教育学部が有利です。
さらに、教育学部から、教師以外のキャリアを選択することもできます。
わりと柔軟ですので、あまり悩みすぎず、教育学部を選択してみるのも手ですね。
特に大学生のうちは、時間的な余裕をうまく利用して、プログラミングや英語、金融などのスキルを学んでいった方が、キャリアを積んでいく上では役立ちます。
おすすめのプログラミングスクール等を、当ブログでも紹介していますので、大学入学と同時に始めてみるのも手ですね。
教員免許を取れる大学なら教育学部出なくてもOK
ただ教育学部は最短ルートなのでおすすめ
3、教員採用試験(いろんな方法あります)
かんちがいしやすいのですが、教員免許があるから教員になれるということではありません。
教員免許は大学卒業後、県の教育委員会に申請すれば取れます。
ただそれは、学校に採用されることとは別問題です。
教員免許はあるけど、学校の先生になれなかったという人もたくさんいます。
教員になるためには、『教員免許を取得し、かつ教員採用試験に合格する』必要があります。
公立学校の場合
この時、公立の学校の場合は、県教育委員会が行う教員採用試験を受けて合格しないといけません。
文部科学省の調査によると、参加者倍率は低下傾向があります。
これは、年齢の高い教員の大量退職等から採用者数が増加したところが大きいようです。
分析結果からは、人気の低下によると思われる効果は不明とのことですが、民間企業等の採用状況に応じても変動するので、なんともいえません。
大事なのは、『公立の教員になるには、わりと高い倍率を突破する』という事実です。
一般的に地方の方が倍率は低い傾向があります。
例えば、令和元年の教員採用試験の結果を踏まえると、中学校では全体倍率が5.7倍ですが、もっとも倍率の低い新潟県で2.4倍です。2人から3人に1人は落ちます。
逆に三重などでは11倍を超える倍率で、人気化していることがわかります。
学校の先生は、県や市町村で採用される場合、待遇は公務員と同じです。後ほど詳しく書きますが、地方の就職では考えられないくらい好待遇を受けられます。
なので、人気化しやすいところではとことん倍率が上がります。
ニュースなどで、教員の採用倍率が低い等見聞きするが、都道府県ごと状況が異なる
この採用試験で落ちた場合にも、教師になることは可能です。
僕の住んでいる長野県などを例にとると、講師契約を県と結んで、講師として採用されるケースがあります。
学校の先生にはさまざまな職能があり、校長や教頭は有名ですが、一般の職員にも種類があります。
代表的なのは、教諭、常勤講師、非常勤講師です。
先生として採用が決まった場合、一番待遇面で優れているのは教諭です。教員採用試験の倍率も、教諭の採用倍率を表します。
待遇で見れば公務員とほぼ変わりません。
一方、常勤講師はいわゆる非正規雇用になります。
学校での職能はほとんど変わりませんが、給与が教諭より安いです。
講師は学校において、同一賃金同一労働の法則に反しているように感じます。
ただ、講師契約しておくことによって教員経験が詰めるので全く悪いというわけではありません。
私立学校の場合
私立の場合は、学校法人ごとに採用を行っているケースが多いです。
入り方は非常に多く、ヘッドハンティングや、卒業生に声をかける場合もあります。
募集は学校のホームページから行っていることが多いようです。
indeedとか、大手求人媒体にはあまり求人票が出回っていません。
ただ、多くの場合教員同士の「つて」によってまわっていることが多いです。
私立の人事担当者は、学校の理事者や校長先生になりますが、校長先生や教頭先生は、公立校の校長先生の会議等におおく出席しています。
その中で、○○さんが今年やめるんだけど再任用でどう?みたいな感じで採用が決まるケースはけっこうあるみたい。
私立の学校は採用面に関して言えば、親組織(企業や大学、公益法人などさまざまです)からの採用方針などが影響します。
採用についても、面接だけだったりするところもあるみたいなので、法人の経営者のさじ加減で決まります。
僕も私立に採用が決まったときは、いわゆるヘッドハンティングで「うちこない?」と言われて「いくー」という感じでした。
採用に関しては民間企業に近い感じかもしれません。
4、校種による仕事の違い(けっこう大きな違いです)
小学校、中学校、高校で、仕事の中身がだいぶ変わります。
まず公立私立で比較してみると、次のようになります。
公立 | 私立 |
県や市の考えが直で出ます 学校間で連携して、研究会とか研修などを行います 県や市への報告業務が非常に多いです | 学校法人内でほぼ業務が完結しています 募集活動を積極的に行う必要があります |
公立の場合、学校の先生は『公務員』ですので、校務と学校間での情報共有、県や市区町村の報告業務などが入ってきます。
私立の場合、校務に加えて募集に関わる広報業務が入ってきます。
どちらも学校の規模等によってもばらつきがあります。
小学校、中学校、高校だとどうでしょうか。
小学校の場合、教科担任制が推進され始めていますが、授業は全部担任がやる!という状況はあまり変化がないように思います。
国語算数理科社会に加え、体育や道徳なども担任の先生が指導にあたるので、教えることは多岐に渡ります。
中学校の場合は教科担当制ですので、担任が自分のクラスの授業を全て担当するということはまずありません。
僕も中学生の担任をしていた経験がありますが、1日の中で意外にも自分のクラスと関わる時間というのは少ないです。
自分の専門領域の授業を行うことができるので、授業のやりやすさは高いと感じます。
一方で、中学校から『クラブ活動・部活動』があります。
特に熱心に活動する運動部の顧問にあると、土日祝日も活動があるため休めません。
公立の場合、クラブは課外活動なので、確かいくらやっても「本人の自主性」によるので業務ではない、という不思議なことになっていたかと思います。
とはいえ、強豪クラブになるほど、保護者からの要望や地域からの要望によって、先生が望まなくても活動しなければいけない実態があったりしますので、厳しいクラブの顧問に当たってしまうと大変です。
私立の場合は、クラブの時間も含め固定残業手当の範囲で行い、休日出勤の場合は代休が取れるケースが多いと思います。
ただ、この代休も授業がある平日に取るのは難しいので、こっそり授業だけやりにくる先生というのも、場所によっては結構いらっしゃるかなと思います。
高校の場合も、働き方は中学校とあまり変わりません。生徒の年齢層が高くなる分、生徒指導面でも大変さは少し減るかなという感じです。
ただ大学受験への進路指導を担当することが多くなるため、教科についての専門性を伸ばすための予習時間は、中学に比べて大幅に増えます。
いずれにせよ、どの学校種でも、『勤務時間は長い』です。
学校の先生の仕事は、授業+校務です。
校務には行事の運営をしたり、生活指導をしたり、成績をつけたりといった、授業中にはできない多種多様な業務が含まれています。
先生は生徒の登校前に出勤するので、授業のコアタイムが8時〜16時くらい。
16時以降から会議、授業準備、校務を行うことも多いので、一日長い人だと午後10時くらいまで仕事をしている方もいます。
特に、校務の忙しさとしては、生徒をうまく動かしたりマネジメントすることに細部まで気を遣う小学校が一番多く、ついで中学、高校となっていくように思います。
僕は小学校の勤務経験がないので、一概に定量かしづらいですが。
なので、『クラブがあるかないか』と、『担当生徒の年齢層』というところが、一番大きな業務の違いになってきます。
5、しごとのやりがい(やりがいありまくり)
やりがいに関してま非常に大きいです。
良くも悪くも、若者との距離が近く、若者はどんなことも乾いたスポンジのように吸収し、成長していきます。
僕が担当した生徒の中でも、全くのシロウトレベルから英語の勉強を必死に行なって外資系の企業に就職した子もいますし、東大京大といった難関への進路を決めたりした子もいます。
勉強習慣が全くなかった子が、僕と一緒に学習計画をたて、PDCAサイクルを回していく中で、学習への取組が大幅に増した子もいます。
全くスピーチができず、人前に出ると喋れなかった生徒が、100人くらいの聴衆の前で、研究成果を発表したりすることもあります。
そういう姿を見ていると、「ああ頑張ったんだな」と感じます。
自分の成果ではなく、これはあくまで頑張った子達の成果なのですが、その成果に少しでも関われたこと。
一緒に考える時間を持てたこと。
成長を実感できた時に共に笑い合えた経験というのは、非常に大きなやりがいになります。
それ以外にも、不登校に悩んで、最終的には学校をやめた子もいましたが、
一緒に悩んで、苦しさを共有したり、ヒアリングしたりする中で、その子が大切にしている価値観などを教えてもらえたとき、距離が少し近づいた時、「教師やっていてよかったな」と思います。
教師というのは、最強の人材営業職の一つだと思っています。
自分の関わった誰かの人生が、前に進んだり、迷ったり、時につまづいたり・・・そこに関わった瞬間を感じることができるというのは、かなりコアな経験だと思います。
年配の先生の語る人生観に、含蓄を感じるのはこのためかも知れません。
苦労して授業の計画をして、子どもたちが「今日の授業わかりやすかったよ」なんて言ってくれた時は嬉しいですし。
教師はマルチタスクでやること多くて激務だけど、感動や興奮、喜びは多い業種かなと思います。
6、けっこう儲かるんですか?(儲かります)
さて、そんな教師ですが、地方で求人を探す場合、教師以上の年収ってなかなか難しいですよ。
僕も転職を何度かしているので、年収を比較したりすることは多いですが、30代前半で普通に500万くらい貰える企業は、滅多にありません。
超有名な大手くらい。
東京などの都心だと20代30代で、なんのスキルもなくても500万以上の求人もたまにありますが、教師の場合地方都市長野でも500に平気で届きます。
長野の求人って給与低いんですよ。
ただ、時給に換算すると、給与少ないなって感じるかも知れません。
僕が29歳の時の年収で考えてみます。
担任持ち、クラブ顧問、扶養家族2、持ち家なしですが、それで大体年収520万くらい。
休日は100日前後で、休日にも授業準備しているので、実際にまじで休んだ!と言える日は80日くらいだろうか。
そうすると、日給は大体1万8千円くらいでしょうか。
で、出勤が午前7時、退勤午後7時30分、休憩1時間ですので、時給1600円くらい。
まあでも学生の塾のバイトくらいの時給にはなりますね。
そう考えると悪くないな・・・。
ということで、地方でなら給与水準は本当におすすめですよ。
ただ、上記の年収は、担任手当や扶養手当、住宅手当など各種手当があってのものです。
人によってはもっともらってるかもしれん。
これはあくまで教諭の場合です。
講師採用の場合はボーナスなどが下がるので、もう少ししたに見た方がいいかも知れない。
それでも、業務のほとんどが学校内で完結していて、社会的な地位もあってこの年収なら、割と良いのではと思いますが、皆さんどうですか?
ちなみに、学校の先生は古き良き終身雇用と年齢に伴う昇給が残っています。
だから僕より全然仕事していない50代くらいの先生がいた場合、僕より1.5倍かそれ以上は給与もらってますよ。
仕事の量でも責任でもなくて、年齢で結構給与が決まってしまうので、僕は現行の先生の給与体質はあまり好きではありません。
若くて優秀な人をどんどん主任にして、給与もガンガンあげてやればいいのにと思ってしまいます。
まとめると、給与面で見るとかなり恵まれた職種だといえます。
7、僕の実際の体験談
では最後に僕が教員になったこれまでのステップを記載していこうと思います。
僕は地方国立大学の教育学部卒業後、一回は民間の企業に就職しました。
この経験は非常に良かったと思います。
教員になってから転職をしようとすると、転職市場での価値はほとんどありません。
教師や公務員経験者の民間企業から見た評価はあまり高くないのです。
なので、一回は民間の企業に入り、社会経験を積んでから、教員を目指すのもいいんじゃないかと思います。
その一社目で営業職につき、接点営業を続けてきました。
そして1年が経つ頃に、今の勤め先からオファーをもらい、教諭としての就職が決まります。
最初は担任は持たず、副担任プラスきつめの運動部顧問という感じでした。年収は400万くらい。
未経験でもいきなり400はもらえるあたり、「教員って結構いいな」と感じました。
そこから経験を重ね、始めて担任を持ったのは1年後でした。
担任あり、クラブ顧問ありだと、年収はすぐに500万を超えます。
その後、現在に至るまで、担任やったり主任やったりしていますが、割と柔軟な人事をしてもらえたんじゃないかと感じています。
これは僕が私立校に勤務していた故のことだと思います。
私立は民間に近い気質があるので、能力あるなら主任もやれというように、トップの戦略で部署変えがあります。
公立の学校の場合は、校長先生が人事を行いますが、どんなに若くても30代後半での主任等中間管理職への起用が多いように感じます。
それがいいのか悪いのかは人によりますが、僕の場合そんな感じ。
その間には不登校の生徒の対応で右往左往したり、言われないパワハラがあったり、モンスターペアレンツの対応があったりと色々ありましたが、まあ給与水準からすると仕方ないかという気にもなりました。
志の面で考えると、あまり「教師になりたい」という強い熱意はありませんでした。
大学を選ぶときもそうした、熱意はほぼなかったです。
熱意が教師には必須、ということはないと思っています。あくまで仕事なので、感情的な部分話割り切っています。
ただ、人と話をしたり、人の良さを見つけた時に嬉しさを感じたりする気質があったので、そこが生きたのかなという感じはします。
なので、自分の教師としてのステップを振り返ってみると、結構教師っていいぞ、と感じます。
ただ、上記は人間関係等、職場の先輩に恵まれたところが大きいです。
学校は、地域や、その学校固有の問題を抱えているケースもあります。
教師だから絶対安泰とか、一生続けられると思ってしまうのは少し危険です。
僕の大先輩は、結構荒れている地域に転勤になったのですが、校舎の3階から給食が降ってきたのは初めてだと言って笑っていました。
要は生徒が給食を外に捨ててしまったりすることが常態化している学校もあるということです。
その地域は少年鑑別所が近くにあったり、そもそも地域の給与格差が大きかったりする特性を持っているようで、昔から『荒れやすい』そうです。
学校は地域の特色がかなり大きく出るので、転勤が前提の公立の先生の勤務先は割とガチャです。
最後に
ここまで記事を読んでくれてありがとうございました。
では最後に、学生のみなさんが教師を目指すのがいいのか悪いのか私見を述べておこうと思います。
活論は、『現状急いで目指す必要はない』ということです。
教師は転職市場等で前職のスキルが魅力的に感じてもらえることがまずありません。
また相当な激務であります。
今後数年のうちに、教員の仕事はさらに不人気になり、国はそこへのテコ入れを迫られるでしょう。
あと10年もすれば、日本教育は大きく変容するかもしれません。
そうなった時に、現在の教育現場で必要なのは、プログラミングや、英語、折衝などを行える営業スキルなどです。
現在日本の学校は、諸外国を見ながら、「少子化が進行する日本において新しい価値観を提供できる場」に変わろうとしています。
そういう動きが、随所にあるのです。
広域通信などの学校が一般的になったり、新しいミッションを行う学校が増えてくると思います。
現在の学校に就職すると、衰退産業ならではの挫折感を味わう場面が圧倒的に多いです。
なので、将来の明るい皆さんは、まずは盛り上がっている産業であるプログラミングなどを学び、就職してみるのは悪くないですよ。
それから、スキルをどんどん吸収し、あなたが大人になってから、未来ある子どもたちに、自分のスキルを伝えるべく、教師になってみるのもいいのではないでしょうか。
別の視点でも語ると、それでも教師になりたいなら、給与もいいし、冬の寒い中の外回りとかもないし、教師っていい仕事だと思いますよ。
繰り返すが給与は本当に良い。
教師を目指そうと思っている学生の皆さんには、ぜひ頑張って欲しいと思います。
このほか、高校生向けの記事を以下に紹介していますのでもしよろしければご参照ください。
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