オーディブルはAmazonが提供する朗読で聴く読書サービスです。
今回の記事では、オーディブルおすすめの小説をランキング形式で紹介します。

ランキングはミステリ・エンタメ・ファンタジーで分けました。個人の意見ですよ。
特に「小説をどっぷり読んでみたいけどどれから手をつけていいかわからない!」という人にはおすすめの本ばかりとなっております。
面白いのは間違いない。
僕はオーディブルとKindleを使っておりますので、書籍版リンクとオーディブルの月額会員が読める本の中から厳選して提示させていただきます。
おすすめミステリ小説
ランキング | 小説タイトル | おすすめポイント |
第1位 | 青の炎 (著)貴志 祐介 | 僕は貴志 祐介が大好きで関連作品は全て読んでいますが、音で聴く青の炎はやばいです。ハラハラが止まらない。 |
第2位 | 氷菓 米澤 穂信 (著) | 米澤作品は大好きでどれもおすすめですが、とっつきやすさと聴きやすさで選びました。他『黒牢城』と『Iの悲劇』が月額会員で読み放題です。『満願』の配信に期待したい。 |
第3位 | 死神の精度 伊坂 幸太郎 (著) | 伊坂作品の緻密な伏線と回収に触れられます。最後の感動はなかなかのもの。 |
オーディブルミステリ1位 青の炎 (著)貴志 祐介
いわゆる犯人探しではなく、追い詰められる犯人の心情を描写する小説です。
貴志作品は人物描写が凄まじく、その場の臨場感が驚くほどに伝わってきます。
あまり話すとネタバレになってしまうのでおすすめポイントをいくつか書いていくと、
まず読後のなんとも言えない気持ち、爽やかなのに苦しい気持ちは、なかなかにいいです。
そして登場する女性キャラクターがどれも魅力的です。
現在配信はないですが、『新世界より』など他著作を見ても、とにかく伏線が緻密で、何より救いがない。
強烈な展開かつ色褪せない名作であり、いつ読んでも心が動揺する作品です。
音声との相性も鑑みて、第一位とさせていただきました。
オーディブルミステリ2位 氷菓 米澤 穂信 (著)
アニメ化、映画化を経験した米澤作品の中でも一番続く『古典部』シリーズ第1弾。
読みやすさ、聴きやすさ、話の入ってきやすさ、千反田えるのかわいさ【最重要】。
総合判断で2位としました。
正直ミステリと考えると「ラノベっぽい」作品です。
しかし、ぜひ原文もあわせて読んでいただきたい。
主人公たちが得られる情報からさまざまな解釈を発見し、最終的にそれがまとまって恐るべき真実に到達する過程は、ミステリのお手本のような作品です。
もうかれこれ5回以上は読んだので、本編と関係ない話まで頭に浮かんで来てしまいます。
評価シリーズの続編もオーディブルにあることなどを踏まえ、ハマったらぜひ続編も読んでください。
『クドリャフカの順番』がシリーズ中で一番好きですね。
オーディブルミステリ3位 死神の精度 伊坂 幸太郎 (著)
伊坂作品も大好きで、すべての作品を読んできましたが、いやーオーディオブックすげえな。と思いましたね。
短編集的な作品なんですが、構成力と伏線が素晴らしいので、『読ませてくる』作品です。
途中から止まらなくなります。そしてドツボにハマった人が号泣します。
声の力ってあるよなあと感じる作品だと思っております。
エンタメおすすめランキング
オーディブルエンタメ第1位 化物語上
ナレーターがアニメ化物語の主人公「阿良々木暦」を熱演した神谷浩史さんというだけで聞く価値ありの名作です。
会話文のテンポが素晴らしく気がついたら読んでしまう、内容も面白くいい意味でのライトノベルっぽさがある作品。
特に今回は神谷浩史さんの朗読の素晴らしさから第一位とさせていただきました。
うますぎますよ、朗読が。
感情表現、地の文の余韻、キャラクターごとの個性の出し方。
聞くほどに、アニメとの違和感のなさに驚きます。
声優として鍛え上げられた、「ついつい聴いてしまう朗読」をやっているのがすごいです。
ちなみに中、下巻のナレーターは、「八九寺真宵」を演じた加藤英美里さん、「戦場ヶ原ひたぎ」を演じた斎藤千和さんがそれぞれ担当している。
非常に豪華だ。
オーディブルエンタメ第2位 海辺のカフカ
村上春樹作品がとっつきにくいな、と思っている人はここから入ってはどうか、と2位としました。
15歳の僕と、過去に不思議な体験をした老人の二人を主人公として物語が展開していきます。
とりあえず読みやすいんですよね。話の区切りがよく、二つの物語のつながりを示す内容が散りばめられていて、読み進めて先が知りたくなる。
また、苦手な人もいるかもしれないけれど、僕は村上春樹の暴力描写とか性描写がとても好きなんですよね、らしさがあるというか。
ある意味全てが詰まった作品だと思っており、個人的に村上春樹といえばこれをおすすめしています。
村上作品の女性や、思春期から少し足が出た青年ってすごくいいんですよねー。
オーディブルエンタメ第3位 夜は短し歩けよ乙女
森見作品で最初に読んだのが本作でした。
見事に面白いと思ってしまったんですよね。
主人公の大学生がとにかくこじらせているわけで、なんというか言ってしまえば変な人々を描いているわけですが、
大学時代のあの、どこにでも行ける感じ、けれど何者でもない感じが伝わってきて、大学生の時ちょっとこじらせたかなーという人にこそ読んでほしい。
単純にストーリーも面白いのですが、人によっては笑いが止まらなくなると思います。
京都大学って今でもこういう学生多いんですかね。
ファンタジーおすすめランキング
オーディブルファンタジー第1位 モモ ミヒャエル・エンデ(著)
時間泥棒と盗まれた時間を人間に取り返してくれた女の子の物語。
時間を盗むというところがなんとも現代人の生活に刺さるんですよ。いろんな人物がさまざまに時間を盗まれますが、なんかね、自分のことを言われているんじゃないかと感じる瞬間があるんですよね。
本作は児童文学として超有名作で、これと「はてしない物語」は小学校の図書館とかでみたことあるけど厚さで挫折した!という方も多いと思います。
僕は同僚の先生がエンデ全集を持っていて、それを30歳の時に貸してもらって読んだのですが、素晴らしいの一言でした。
読んで心に残るファンタジーです。これを小学校時代に読んでいたらよかったなと思ったし、今でも出会えてよかったと思う作品です。
これだけ聴き放題ではなくて申し訳ないのですが、紹介せずにはいられませんでした。
早く聴き放題に加わってほしい!
オーディブルファンタジー第2位 86―エイティシックス― 安里 アサト(著)
アニメが素晴らしすぎてアニメから原作小説に入った僕である。
いやーライトノベルってなんなんですかね、この作品は全然ライトじゃないです。
むしろ純正のSFを読んでいると感じます。
専門用語の多さ、救いのない設定、その中で語られる心理描写。
どれもが決して読みやすくはないです。
けれど先が気になってしまう。なんとかこの状況を主人公たちが打開して、幸せになるエンドがあるのではと、読むほどに願ってしまう。
読ませてくる作品です。
オーディブルファンタジー第3位 烏に単は似合わない 阿部 智里 (著)
世界観と、その中に暮らす人間というか烏たちのなんともドロドロとしているものを描く作品。
ミステリ的な要素もあり、読んでいると止まらなくなりますが、この作品を大学3年生が書いたということが、筆者の自己研鑽と研究の賜物と感じざるを得ない。
重厚な作品だが、設定を細かく書き込むことで飽きさせず、ないより心理描写がえげつない。
最後の最後に、読者が気づいた時の爽快感はなかなかのもの。
シリーズものの最初の一冊だが、正直これが一番好きです。
オーディブルの聴き放題はめっちゃお得
オーディブルは初回30日無料、その後も1ヶ月1500円で作品を聴き放題で読むことができます。
始め方に関しては以下の記事を参照してください。
読める冊数は既に10万冊以上になっており、正直安いです。
月に本を数冊買う人であれば十分元が取れると思います。
僕はオーディブルで月に10冊を流し読みし、Kindleで20冊くらいを読んでいます。
読書週間がつくと、教員をやっている中でHRのネタや文章作成にも役立ちますし、知識量が明確な自信になります。
また、オーディブルを聴いていると、「聴きやすい話し方」がプロの朗読でわかるので、これも大きなメリットでした。
暇つぶしとしても教養をつけるのにも、勉強にも使えるオーディブル。ぜひ無料体験で試してみてほしい。
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