筆者はiPadminiが好きである。
8.3インチという絶妙なサイズ感は手の小さい筆者がちょうどつかめるギリギリのサイズであり、片手に持った状態でコンテンツを消費できる最低サイズだと思っている。
一方で、他記事でおすすめしている通り、筆者はメイン端末として11インチのiPad ProやAirを愛用してきた。
その中で、miniの使用頻度を高めてみたくなり、この度一時的にではあるが、iPad mini以外のiPadを使わない縛りを貸して生活してみることにした。
この記事は、小さくてどこでも使えることで大人気な一方、使いづらいというコメントも多いiPad miniで、日々が充実していくのかをまとめた記事となります。
iPad mini好き、または11インチ以上のiPad好きーの方にとって、一部不快な内容もあるかもしれませんが、よろしければお付き合いください。
結論、iPad miniは最高の手帳端末だが、エンタメ消費としては11インチに劣り、筆者的にはiPad miniはメイン端末に不十分と判断しております。
iPad ProかiPad miniか
ことの発端は、筆者のミニマリスト的思考回路が回転し始めたことだ。
12月という時期は断捨離をして新しい年を迎えたい、というか1年のあれこれを全部投げ出してしまいたいような思いに駆られ、衝動的に物を捨てることが多い。
今回その矛先はiPadに向かったのだった。
筆者の家にはタブレットが多い。
ガジェットブロガーということもあるが、とにかくタブレットは必須と考えているため、手当たり次第に試すのが原因だ。
結果、最終的にはいらないタブレットが溢れて、メルカリへの出品ラッシュとなるわけだが、
大体iPadが手元に残る。
筆者はAndroidやWindowsのタブレットも使用しているが、いかんせんタブレットに関してはiOSに勝る端末はないと確信している。
使いやすいウィジェットに、美しいディスプレイ。AppleのRetinaディスプレイはそれだけで最高のブランド品だと確信させる美しさだ。
手放すのが惜しいような感じもある。
とはいえ、筆者は一人しかいないわけで、端末を使用できる頻度には当然限界がある。
そして使わない端末には引導を渡してやるのが、消費社会の一員としての役割だろう。
iPadは資産性が高く、買値の6から7割程度で売れることが多い。
けっこう悩みながら処分を断行した結果、最終的に手元にiPad miniと11インチのiPad Proが残った。
当初は2台持ちで使っていたのだが、2台あるとどうしてもiPad Proをよく触っている実感があった。
miniはあまり触らないので、売ろうか。
そんな考えが頭をよぎったのだが、いざ手放そうとすると、miniの良さが明確に意識されて売るに売れない。
手のひらにギリギリおさまるサイズかんや、手帳としてのサイズ、携帯性、軽さ。様々な面で、iPadminiには光るところがある。
これ、一回iPad Proを封印してminiだけににしたらどんなふうに感じるんだろう。
気になると止められないので、早速試してみることにしたのだった。
iPad ProとiPad miniのもっとも大きな違い
両者の使用上の違いで最も大きな差を感じたのは、「創作意欲が沸くかどうか」だ。
面白いもので、iPadのサイズ的にやる気が出るものと出ないものが分かれる。
例えば、動画を見るのはスマホでも別にいい。大画面で見れれば満足度は高いが、スマホで動画を見るのは耐えられない、というケースはあまりないだろう。
だからYouTubeやAmazonプライムビデオ、U-NEXTの視聴回数は、iPad miniに絞ってもほぼ変わらなかった。
漫画や雑誌はどうだろう。
文字コンテンツの場合、ある程度の大きさがないとちょっと見る気が起こらない。細かい文字をいちいち拡大して見たいとは思わないからだ。
漫画や雑誌だと、iPad miniは見やすくはないが、使えないことはない。が、雑誌を読む回数は明らかに減った。
iPadProを使用していたときは、雑誌を週に3冊ほど読んでいたが、miniを使っているときは月に1冊から2冊、本当に好きな雑誌しか読まない。
アウトプットはどうだろう。
簡単なメモやPDFに朱書きを入れて業務指示を作成するくらいなら、iPad miniで十分だ。
だが、マインドマップの作成や、業務全体を俯瞰的に見ようと思った場合は、miniだとやる気が出ない。
イライラしてしまう。
iPad miniを仕事で使う場合、一番はメモ帳して使うのと、思いついたアイディアを箇条書きするアイディア帳としての役割が強い。
あとはシステム手帳として、タスク管理や計画管理にも使っている。
携帯しやすいので、業務中は常にデスクの上か手に持っており、必要な時にさっと取り出せるのはいいなと思う。
ブログ執筆についてはむしろiPad miniだと集中できる。
筆者は普段MacBook Airを家庭用のメイン端末として使っている。
構成は最小構成で、メモリ8GBの256GBストレージだ。
ただ、どうしても出先で記事作成をしたい日がある。
家にいると子どもや嫁さんの妨害を必ず受けるからだ。
そうしたときはiPad miniとモバイルキーボードをカバンに入れて、近くのファミレスで作業するのだが、思いの外集中できる。
iPadはそもそもマルチタスクが苦手で、一つのコンテンツに集中する感じになるのだが、miniの場合、集中度が高まる気がしている。
画面が小さいからか、余計なものが目に入らないのかもしれない。
このようにまとめると、iPad miniは十分仕様に足る。
画面が小さいため、コンテンツに対する満足度は下がるが、我慢できない程ではないし、
仕事で使う分にはむしろちょうど良いように思った。
iPad ProとiPad miniを仕事で使う場合
コンテンツ消費はいったん置いておいて、業務で使うことをメインで考えるとどうだろうか。
手帳として使うなら、iPad miniはなかなかいいサイズだ。
iPad miniはサイズ的にも取り回しがよく、サイズもA5サイズの手帳に近いものがある。
iPad Pro11インチを持ち運ぼうと思った場合、億劫に感じる。
だが、ここでも筆者は見落とされている視点があると考える。
それは、iPad miniは手帳の見開きサイズと比較すると、表示領域が狭いということだ。
iPad miniはA5サイズに近く、一般的な手帳のサイズに近いと思う。
しかし、A5サイズの手帳は使う時には開くため、実質A4サイズ、つまりiPad Proよりも大きくなるのだ。11インチのサイズは、B5に近いものだから。
そうすると、一覧表示できる情報量が少ないと言えるわけだ。
手帳はメモとしての役割もあるが、多くの場合スケジュールやメモ内容を俯瞰して考えるために使うことが多い。
そうなってくるとminiの表示領域の小ささはそのままデメリットになるように思うのだ。
B6サイズの手帳の場合は、見開きサイズでB5つまり、11インチが比較的近いサイズと判断することができる。
また、ただ情報やタスクを閲覧できるだけでいいのなら、iPhoneでも十分なのだ。
筆者も、GoogleカレンダーとGoogletodoリストをiPhoneに入れ、iPhoneを手帳がわりに使う場合がある。
というか頻度としては、iPhoneを手帳とする頻度の方が多い。
iPhoneは、最近の大型機種だとダメだが、ミニモデルがあり、これはスーツの内ポケットに入れても型崩れを起こしにくいのだ。
だがら、スーツで仕事をし、かつ内ポケットに入る手帳を使いたい場合は、iPhoneが最高の選択になる。
iPad miniはiPhoneとできることが被るとよく聞くが、手帳として見たときに、ガッツリと役割が被ることは覚えておきたい。
iPadminiとiPad Proを原神で比較すると
よく原神の最高端末は、iPad miniである、というレビューを見かける。
iPad miniに搭載されているチップは処理性能が高くさらに発熱しにくい。
原神を最高画質かつ60フレームレート設定で遊んだ場合、iPad miniはほぼ発熱せず、ストレスを全く感じない。
確かに、原神最高端末の可能性がある。
iPad Proの場合、実はMシリーズチップは割とあったかくなるのだ。
最高設定の原神はバッチリ遊べるわけだが、比べてみるとiPad miniの方が明らかに冷たい。
Mシリーズチップについては、YouTubeなどでもパソコン用としては素晴らしいが、iPadでは性能を十分に発揮できていないという評価も見かけ、発展途上であることがわかる。
また、iPad miniだとコントローラーなしでの操作がギリギリできるのもいいところだろう。
サイズ的には、iPad miniはニンテンドースイッチの画面を少し大きくした感じなので、携帯ゲーム機っぽいのだ。
だが、原神の場合コントローラーがあった方が絶対操作が楽だ。
コントローラー使用には賛否があるだろうが、一回コントローラー使うともう離れられない。
コントローラーを必ず使うとなると、大画面で遊びたくなるのが人のサガではないだろうか。
もちろん、iPad miniを外部モニターに接続することで、画面サイズを変えることはできるのだけれども。
iPadminiとiPad Proどっちを取るか
ここまで記事にまとめ、いよいよ悩みが深くなってきた。
iPad miniには手放しがたい魔力がある。
画面サイズの小ささや、iPhoneと役割が被る点は確かに気になるが、
iPad Proだとマックブックで良くない?となってしまう。
結局どこかは被るのだ。
そこでふと昔受けた研修のことが頭をよぎった。
以前、業務評価や人的評価に関わる研修を受けたことがあるのだが、「評価を点でなく線の接続で捉えることが大切」ということを教わった。
人間はいろんな評価をぶつ切りにしがちだが、評価は接続性があり、必ず被っているものなのだ。
iPadはパソコンとスマホの間を埋める評価を持つのだから、意見がぶれて当たり前。
むしろ、評価の異なるもの同士を埋めることが、iPadのいいところだ。
では、結局どうする?となるわけだが、結論はもう少し先に伸ばそうと思う。
iPad miniは使用上大きな問題を感じておらず、その高い携帯性には多くの魅力が詰まっている。
一方で、表示領域を考えると、ProやAIRに比べてできることが少ないのも事実。
今度は11インチのiPadをメインで使い、業務上問題があるかを調べようと思う。
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