iPadは教員の業務時間を大幅に短縮させるツールです。
iPadはGIGAスクール構想のもと多くの学校に導入されましたが、教員が使いこなすと非常に便利で最高です。
今回は教員におすすめのiPadの活用法を、実際に授業等でばりばり使っている僕が解説します。
ちなみに、以下のiPadの組み合わせがおすすめです。
iPadを授業で使うときは必ず組み合わせて使うことをお勧めします。
iPadができること
iPadは実は超高性能デバイスで、先生方が職員室で使っているパソコンより基本的に処理速度が速いです。なので、資料作成やパワーポイントの作成などで力を発揮します。
また、書類整理でも効果を発揮し、紙資料をスキャンして捨てることで身の回りが一気にきれいになります。
また、Applepencilを使えばイラストを描いたり、PDF資料に書き込みを加えたりできるので、学級通信などのクオリティアップにも使えます。
そして、できることが多い一方、僕がよく使うアプリは以下の3つです。
- GoodNote5(授業、書類整理、PDF編集、イラスト)
- Googleカレンダー(日程管理、授業管理、タスク管理)
- youtube(理科の授業での実験動画見せたり実に便利)
このほか、学校が用意しているアプリをいくつか使いますが、上記3つのアプリは日常生活でもよく使います。
この3つだけでも教材準備や業務管理が極めて楽になります。体感ですが、上記のアプリを駆使することで、書類を探す時間や教材作成の時間が短縮され、1日あたり2時間は得していると感じます。
特に書類探しの時間が無くなるのが非常にうれしいことでイライラすることが減りました。
では、各アプリの使い方を紹介し、どんな活用をしているのかお伝えしていきます。
一番使うGoodNote5
一番使います。
iPad全体の使用率を100とすると、80はこのアプリが働いています。
正直できることが多すぎるので、このアプリのためにiPadをつかっている説まであります。
できることをすべて書き出しました。
- 板書案や授業用ノートの作成
- PDFの作成およびPDFを取り込んで編集
- 教科書、指導書データを取り込んで文字検索で読みたいページを見る
- メモ
- プレゼンテーション機能(ポインター、映したいページだけ映す)
- イラスト作成
- 紙資料をスキャンしてPDFで保存
ざっと、思いつく限りでもこれだけの機能が利用できます。
特に、資料整理能力が秀逸で、教科書、指導書、過去に作った自分のノート、回ってきた書類、年末調整書類などなど、身の回りの書類をすべてスキャンしてPDFにできます。

手書きでの手帳管理から、iPadでの情報整理に切り替えてから、身の回りの紙類が大幅に減りました。
特にWindowsなどと同じで、書類をファイル、ノートと階層をわけて保存することができ、ファイル名の検索および、作成したノート内の文字検索を行うことができます。

例えば、化学と検索すると、この文字を含む文書の一覧を表示してくれます。
このほか手書きの文字にも反応してくれますので、ちょっとしたメモの検索も便利です。
さすがに手書きメモの方が制度が下がりますが、タイトル等工夫すれば書類探しの時間は大幅に減ります。
また、板書案についても、手書きもしくはテキストで、『何月何日にどこのクラスでこの授業を実施しした』などの情報を残せば、こちらも同様に検索可能で、カリキュラム管理の強い味方になります。
また、イラストについてもなかなか便利で、このブログで使っているカメのイラストもgoodnoteで作っています。
さすがに他のイラストアプリには負けますが、十分な性能です。
地味に便利なのがPDFの編集です。
学校現場では共有書類の管理がわりと雑なので、他の人の作った書類のありかがわからないというケースがたびたび発生します。(PDFデータや紙書類は手元にあるが・・・)
そんなとき、PDFを取り込んで、ホワイトで文字を消して書き直したり、ということが可能です。尻塗りの画像を使ったりするだけですが、割ときれいに修正できます。
また、プレゼンテーションについても、ポインター機能含め基本的な機能はありますが、goodnoteは重複して起動が可能なので、スプレットビューで片方に生徒に見せたいプレゼンを出し、半分に板書案を表示、ということも可能。
総じて授業準備から授業まで一貫して行うことができます。
で、僕はiPadminiを使っているのですが、当初は画面が小さいので使いにくいかなと思っていました。
しかし、結局プロジェクターなどで大きな画面に映し出すので、授業での投影で使っても大きい画面のiPadとほとんど差はなかったです。
むしろ、学校現場ではとっさに走らなければいけないこともあるので、スーツのわきのポケットにすっぽり入るサイズのiPadminiは非常に気に入っています。
以上から、goodnoteは最高ですが、僕は以下の製品の組み合わせで大変満足して利用していますので、再度おすすめいたします。商品は以下のリンクよりご覧ください。
Googleカレンダー
Googleのサービスはどれもこれも、学校現場では使い勝手がよく、がんがん使ってほしいものです。
その中でもよく使うのが、Googleカレンダーです。
Googleカレンダーはカレンダーアプリなのですが、タスク管理や行事管理がしやすいので重宝しています。
年度の始めに時間割が確定したところで、年間の時間割を打ち込んで管理し、年間行事なども必要に応じて打ち込んでいきます。
自然と、手帳のカレンダーページのように網羅的な内容が出来上がります。
さらに、表示形態を月別、週別、日別に変えられるので、見やすいです。
で、特に素晴らしいのがタスク管理機能です。
教員をやっていると、急にやらなければいけない仕事が増えることがあります。これを、日程とは別にタスクとして管理できます。
このタスクは、完了ボタンを押すまで日程に追従してくる仕組みになっており、業務の抜け漏れを防ぎます。
また、プロジェクトのゴール設定もできて、1ヵ月など長いスパンでの指導に生かしやすいです。
紙の手帳よりも情報量が多く書き込めて、スマートフォン、iPad、パソコンすべてで、Googleアカウントさえあれば連携可能です。

Apple製品に共通で入るカレンダーも最高ですが、僕はWindowsデバイスも使っているので、総合力でGoogleカレンダーにしました。
iPadの画面にカレンダーのウィジェットを貼って、授業時間等がすぐにわかるようにしています。
正直、下手な時間割アプリを使うよりも、直感的に操作しやすく、予定管理がしやすいです。
youtube
で、あとは言わずと知れたYouTubeです。これは説明不要でしょうか。
理科なら実験系、社会科なら漫画でわかる歴史など、多種多様なチャンネルが動画をアップしています。
教師が口が説明するだけでは補いづらいところを補助できるコンテンツが、昨今かなり多くなってきました。
事前に必要な動画をピックアップして、保存しておくと、必要な時に使えて便利。
これも、goodnoteにはハイパーリンクの貼り付けが可能なので、授業ノートなどに張り付けておくと、めちゃくちゃ便利です。
まとめ
今回はiPad活用術ということでしたが、実は一番重要なのは、『iPadで置き換える業務を意識する』ということだったりします。
iPadは非常に便利なのですが、最初のうちは手帳と併用したり、ノートと併用したりすることが多いですよね。
しかし、併用するものが増えると必然的に管理が面倒になり、どっちつかずになります。
これはiPadで管理する、だから他の管理法はやめよう。これはiPadではやらない、と仕訳けていくことが大事です。
僕の現状のスタイルは、授業に行くときにはiPadとチョークしかもっていきません。
手帳や、ノートはもっていません。すべての業務を、iPadへ移行しました。
それで困ることがあるかというと別にないんですよね。iPadってすごい端末だなと思います。
業務時間的にも、書類を探す時間と、書類整理にかかる時間が大幅に短縮しました。また、授業準備も過去に自分が書いたノートを検索し、リライトしたりするので、そこまで大きな手間はありません。
教科書そのものを取り込んでいるのも大きくて、教科書の必要箇所のみスクリーンショットをとって、それを板書案に張り付けたりして、わかりやすく整理しています。
実質的に毎日2時間以上の時間削減につながったので、かつてはまともな休憩も取れなかったのですが、余裕が生まれました。
今は非常勤なのでそこまで業務量は多くないですが、担任を持っていた時から続けている習慣なので、使いこなすと本当に楽なツールだと思います。
iPadの選び方については以下の記事でも紹介しているので、併せてご覧ください。
このブログでは教師に役立つ情報を幅広く紹介しています。仕事の仕方やパソコン、道具について以下の記事にまとめていますので、こちらもおすすめです。
コメント