今回のテーマは会社員から教員になる方法です。
この記事の執筆者のコ太郎です。民間企業の営業を経験後教員に転職し、7年ほど教職を続けました。現在は再度転職をしています。
僕自身が実際に転職をしているので、会社員から教員への転職は可能と断言できます。
特に私立学校は公立とほぼ待遇が変わらないケースが多く、転職エージェントでも狙えます。
私立学校を考える場合には、転職エージェントの利用が効果的です。
しかし、教員になってから困ったことや、メリット・デメリットもありました。
今回は、会社員から教員になる上での方法、体験談をまとめます。
また公立の教員を目指す場合の試験の突破法なども合わせて紹介しますね。
民間から教員に転職する人は多い
まず、民間から教員に転職する人は多いです。
昨今は教員採用試験の倍率も下がってきていますし、教員免許自体も、多くの大学で取得が可能です。
通信制大学でも取得が可能なため、働きながらの免許取得も可能。
一度社会に出てから、教員採用試験に挑戦する人も多くなっています。
特に昨今は、安定した収入やボーナス、待遇を理由に、教員への転職を考える人は多いようです。
ニュースなどを見ると、教員の働き方はブラックであり、非常に不人気な印象を受けます。
しかし、公務員であることや生涯安定した働き方ができるという理由で、根強く人気があるのです。
民間から教員になる手順3ステップ
では、会社員が教員になる場合、どのような手続きを踏めばいいのでしょうか。
大まかに次のステップで教員を目指します。
- 教員免許の取得状況確認・または取得
- 教員採用試験を受験する(各自治体ごと実施)
- 教員として採用され、4月までに勤務校が決定する
という感じです。これは公立の事例です。
私立学校の場合は、民間企業と同じように、エントリー・書類審査・学力検査・面接と進むケースが多いですね。
私立も公立も、給与体系は法律によってほぼ一律と定められていますので、教員になりたい!という人は併願も視野に入れるといいでしょう。
それでは、各手順について詳しく見ていきます。
ステップ1 教員免許を確認する
まず前提として、志望する学校種の教員免許が必須となります。
教員免許上には、1種2種など違いがありますが、今回は大まかに、小学校・中学校・高校に限定します。
あなたが教育学部を卒業したのなら、ほとんどの場合小学校もしくは中学校の免許は取得済みです。
また、教育学部意外で卒業し、教職課程を受けている場合には、中学校や高校の免許を取得しているケースが多いです。
免許を持っているかいないかで、ケースを分けていこうと思います。
教員免許を保有している場合
教員採用試験にエントリーし、合格すれば、教員として働けます。
また、小学校の免許を保有している場合、教育委員会に問い合わせれば、中高の免許を取得できる可能性があります。
小学校免許取得に必要な大学での単位が、中高ともかぶっているケースが多いためです。
僕は小学校と中学校の1種免許を持っていましたが、高校で教師になりたいと思っていました。で、志望時は高校の教員免許がなかったのですが、単位が足りていたので、転職前に取得することができました。
あくまで、大学での単位取得が前提となりますので、お気をつけあれ。
教員免許がない場合
社会人が教員免許を1から取得する場合は、通信制大学に入って取得するのが一般的です。
また、あなたが専門的なスキルと保有している場合は、特別免許状の対象となることもあります。
とはいえ、特別免許状は一般的な取得方法ではないので、まずは通信制大学に通って免許取得を行いましょう。
自分のペースで学べる通信制大学特集!まずはカンタン資料請求≪無料≫!!ステップ2 教員採用試験を受ける
教員免許がある人は、教員採用試験を受けます。
教員採用試験は、各自治体が実施する試験で、地域の中学校などの施設を利用して実施されます。
試験内容は筆記試験(一般教養・専門科目・法律)および実技試験・面接となります。
小学校の場合は一律ですが、中高の場合科目ごとに倍率が異なってきます。
また、一般教養は公務員試験並みに幅広く出題があるので対策必須です。
教員採用試験は自治体によって日程が異なります。
日程が異なれば併願も可能です。
とはいえ、近隣の自治体は試験日が同じであることも多いです。僕が受験した時も、一つの自治体に絞って挑戦しました。
教員採用試験の日程は、各自治体の教育委員会のホームページに記載されています。
私立の場合は?
私立の場合、企業の採用試験と変わりません。
教壇に立つためには教員免許が必要になりますが、
採用については採用担当者(多くの場合校長、教頭など)と面談したり、採用試験を受けます。
試験内容は私立校それぞれですが、希望校種の最低限の知識を問われるケースが多いです。
私立学校は公立学校と、『教育の質を合わせるため給与水準を同じくする』ように求められています。
なので、給与や待遇面は公立の教員とほとんど変わりません。
自治体の教員採用は公務員採用と同じなので、私立の方が入りやすいケースもあります。
ステップ3 教員として配属校が決まり、実際に働く
教員採用試験に合格すれば、採用決定通知が送付されます。
4月までには勤務校も決まって、実際に働くことになります。
教員の勤務は4月から翌年の3月までの1年間を基本としているので、勤務開始も大体4月前後です。
試験に不合格だった場合も、講師採用申込書が届くことがほとんどだと思います。
不合格の場合、教諭としては採用されませんが、講師としてなら採用してくれるケースが多いです。
ちなみに、講師と教諭では、教諭の方が待遇が上ですが、給与面ではそこまで大きく違わないため、講師でずっと働いている先生もおります。
また、講師の場合は1年契約で教員として働きますので、契約更新がない場合、そこで雇い止めとなります。
ちなみに、常勤講師と言われる、講師なんだけど教諭と同じような働き方の先生もいます。担任も持つし、クラブも持たされるけど、給与は教諭より低い、という、なかなかな感じです。
ちなみに僕は採用試験で落ちまして、講師になるかで迷ったのですが、私立教員の試験で合格したのでそちらに転職しました。
この辺りは考え方ですが、教諭として採用されない限り転職しない!という方が多いと思います。
民間から教員に転職するメリットと後悔したデメリット
では、会社員から教員になるとどんなメリットやデメリットがあるか、実際に働いていた僕の体験をもとに紹介します。
教員になってよかったこと・メリット
教員になって感じたメリットは以下のようになります。それぞれ解説します。
- 残業やノルマをこなさなくても、収入が安定する
- 未来を夢見る子どもたちに教育ができる
まず教員になってよかったことですが、一番は給与が安定していることですかね。
前職が営業だったので、インセンティブが低い月や残業がなかった月は給与が大きく下がったのですが、教員は一律に支給されます。
そして、給与水準も高いです。
特に役職に就かなくても、30代前半で年収は600万円近くまで上昇します(自治体によっても異なります)。
ノルマも特にないので、働き方を工夫すれば、残業なしのゆる勤務で、高い報酬を獲得することもできます。
あとは、子どもたちと熱い会話ができることですね。
子どもたちに教育ができるというのは、教員にとって最大のメリットだと思います。
授業準備等は大変でしたが、子どもたちが「わかった!」と目をキラキラさせてくれる姿を見るのは、非常に嬉しかったです。
教員になって後悔したこと・デメリット
教員のデメリットは以下の通りです。
- 管理能力の不足(管理職が少ない)
- 仕事の配分がめちゃくちゃかつ仕事のできない教員は本当に仕事できない
- 部活
まず学校現場のマネジャーには能力のない人が多いです。
前職の管理職がコーチングや段取り含めて、部下のマネジメントをやっていたからこそ、余計に感じます。
各教員の裁量がおおきい、という理由もあるんですが、民間にいたころと違って、上司からの段取りや、指示だしはほとんどありません。
自分で考え、何かあったら自分で責任を取ってる感じです。
次に、仕事のできない先生は本当に何もできません。
なので、仕事のおしつけが常態化している学校もあります。
本当に社会人なの?とショックを受ける人も多いかも。
あとは部活動です。
ブラック部活動なんて言葉が有名になりましたが、自分の興味ない部活動の顧問になったり、強豪クラブの顧問になると、土日はまずなくなります。
そして保護者がうるさいです。
正直、学校からクラブ活動がなくなったら、最高にいい職場になると思います。
教員になる時の心構え
最終的に僕は部活動で働き方がメチャクチャになってしまい、再度転職となりました。
これが難しいところなので、本当に配属によっては大変な仕事なので、再度転職する人も多い業界なんですよね。
そういった意味でも、下記転職エージェントは登録しておき、転職という考えを常に持っておくことをおすすめします。
ですが、教員は本当に素晴らしい職だと思っています。
しかし、転職をする前に、心構えはしておいた方がいいと思います。
特に、民間で優秀な人をたくさん見てきた人にとって、現状の教育現場はかなりひどくうつると思います。
もちろん中には優秀な先生もたくさんいます。
それを、全く仕事のできない教員集団が潰してしまっている、という現場は多いです。
なので、『まわりから浮いてもいいから、自分が子どもたちのために何ができるか』を常に考える心が必要です。
同調圧力に負けず、子どもたちの学びや進路、成長のために考えを巡らせ、また「これはおかしい」と感じることはやらない。
本当に仕事のできる先生ほど、目線が職場の同調ではなく、子どもに向いているのです。
今回は教員への転職を軸に記事をまとめました。
今回紹介した転職エージェントそれぞれの利点を以下の記事にまとめておりますので、詳細は以下からご覧ください。
コメント