今回のテーマは教員の仕事のバカバカしさです。
魅力的な職業であるはずの教員。しかし、志願者倍率は年々下がり続け、1倍前後をうろうろしている自治体もチラホラ。
ほんの数十年前までは、超人気職で志願者倍率10倍以上、なんてことも珍しくなかったのに・・・。
教員が不人気になった背景には、時代の流れに乗り遅れたバカバカしさがあります。
この記事を読むと、教員なんてやめて転職したほうがまし!と思われてしまうかもしれませんが、教員という仕事が今後良くなることを信じ、ありのままを書いていきます。
この記事を読んで共感できる先生で、もし心が疲れてしまっている人がいたら、転職をおすすめします。僕は教員から営業職に転職しましたが、外から見ると学校の異常さはなかなかですよ。
それではまいります。
教員の仕事がばかばかしい理由
一番の原因は、教員社会にコンサルティングという考え方が薄いことです。
民間企業は、ここ数年で大きく働き方を変えました。働き方改革という言葉のもと、実は一番儲かったのはコンサル業界だと言われます。
業務の効率化や、課題設定、目標設定、段取りやマニュアル。そういったものを各社整備し、働き方をより良くしていったのです。
ところが、学校をマネジメントする校長、教頭先生は、どうやって仕事を振っているでしょうか。行事や学業などほぼ全てにわたって、成果目標や段取りを決めず、「〇〇先生やっといてください」で、済ませていませんか?
現状の学校のバカバカしさは、一般社会との比較から生まれています。
かつての働き方は、長時間労働で、とにかく働いて価値を生め!という非常にブラックなものでした。社会の中の働き方が、そもそも長時間の労働を主としていたので、教員の働き方も普通だと思われていたわけです。
ところが、いざ改革が始まって見ると、学校だけが取り残されたように昔のまま。
公務員や教員の方が過重労働に悩まされるようになってしまったのです。
時代の流れに合わせて、コンサルティングできなかった行政や、学校管理職の怠慢と言わざるを得ません。
教員がバカバカしいと感じる3つの理由
続いて、僕が実際に遭遇した、学校がバカバカしいと感じる3つの理由を紹介します。特に自分が民間に転職した後だと、あまりのバカバカしさにおかしくなりそうなレベルです。
理由1 タイムカードがない
学校の先生にタイムカードという言葉を使っても、よくわからないという人もいます。
学校には、タイムカードがありません。働き方として、いくらでも働ける状況があります。
民間企業は、タイムカードをおさせることで、業務時間と私用時間を明確に分けます。
学校はいつでも働き放題なのです。
そうすると残業の概念が希薄になります。
事実教員には、勤務時間の定めはあっても、教育活動は教員の自主性に委ねられているので、勤務ではない扱いになります。
つまり、何時間残業をしようが、残業代の支払いの必要はありません。
ニュースなどで、給特法というのをよく聞きますね。国が定めた法律により、教員の自主的な業務には残業代を支払わなくていいのです。
しかし、本当に先生方は自主的に業務をしているのでしょうか。
オンライン授業や学習指導要領の改訂により、評価や授業準備、書類作成にかかる時間は、大幅に増えました。やってもやってもキリがない、というのが現場の正直な意見です。
どの仕事にも納期はあるわけで、働かざるを得ません。
この矛盾、バカバカしくないですか?働かざるを得なくて働いているのに、それは全てあなたが自主的にやったこと。仕事ではない、ということです。
理由2 伝統的職場文化が悪質
教員の評価の基準はなんでしょうか。
授業力ですか、生徒指導力ですか。
えてしてまったく違うことが評価されます。
特に、残業力とでもいえばいいのか、遅くまで仕事をすることが美徳、という文化があります。
教員の中には残業をしたい人も多く、残業に対して問題意識をもっている先生が、逆に異常者のように扱われることすらあります。
少し外を見れば、学校の文化は時代錯誤なものが多いです。
校則もそうですね。これだけ、性差や考え方の違いが尊重されるようになってきた時代に会って、いまだにスカート強要、髪形統制のような感覚が根強い。
「生徒は教わりに来ているのだから、おしゃれなどもってのほかだし、全員が一律に同じでなければいけない」
そんな会話が、職員室でなされます。
ツイッターなどのSNSを見ると、問題意識を持った先生がたくさんいらっしゃり、多くの課題を発信している。しかし、全体では少数派なのです。
一回、根強く残った文化を破壊しなければ、今後も時代錯誤な文化は生き残り続けます。
理由3バカすぎる書類
学校の中には、あまりにもバカすぎる書類がたくさんあります。
例えば、指導要録。生徒の欠席を風邪なのか、腹痛なのか、家事都合なのか細かく分けることが重要視されます。
このほかにも、キャリアパスポートや学びの履歴など、とにかく書くことが増えました。
これにどのような成果があったのか僕にはさっぱりわかりません。
大量の書類作成に追われ、結局生徒と関わる時間は減りました。
あまり、こんな表現を使いたくありませんが、学校の書類の大部分は、バカがすぎると思っています。こんな書類を作るのに何十時間もかけるのか。と思うと、かなり苦痛です。
教員のバカバカしさはスクラップしないことで加速する
学校には科学の目が全く入っていないと、断言します。
学校に係る役人たちは優秀で、高学歴な人が多いです。
しかし、学校を数値的に分析しようという動きは、現場にいて一度も感じたことが無い。
世論によって、おべっかじみたアンケートは頻繁に行われます。しかし、それによって何かが変わるわけでもない。
時間の無駄ばかりを垂れ流しているのです。
これでは、現場の先生は疲弊するばかりです。
もっと社会や、民間企業に目を入れて、学校組織をコンサルティングしていけばいいのに。しかし、それをやろうとしない。教育は聖域だから?その発想がバカバカしいですよね。
教員がばかばかしいのは変わらないかもしれない
学校という組織は、今後もしばらく変わらないでしょう。多くの面で、バカバカしさをはらんだまま進んでいくと思います。
その組織の中で、僕たちはどうすればいいのでしょう。
僕はこれに対して2つの結論を持っています。
一つは、自分自身が働く場所を選ぶ、ということです。
最終的に転職という選択肢を、私は取りましたが、非常に満足しています。
現在の職場では、自分が効率化して出した利益は、そのまま給与に反映されています。
上記転職エージェントの口コミや利点、使い方は以下の記事にまとめています。
学校組織と戦う、転職する、いろんな判断ができると思っています。組織は変わらなくても、自分の身の振り方は変えられますからね。
もう一つは、自分を高める、ということです。
教員は横並びの組織で、同調圧力が非常に強いムラ社会です。その中で、教員+αの力をつけていくことが自分を守ってくれると思います。
例えば、法制度や税金のことを学ぶ、資格をとるなどは有効です。教員の仕事+αの勉強をしていく中で、学校という限られた範囲から、離れたところに視点を持てます。
おすすめのサービスを紹介します。オンラインでの資格試験対策、スタディングです。
有名資格の対策講座を多数揃えており、各講座買い切りなのも便利です。講師の授業がわかりやすく、大変おすすめです。
例えば宅建や、中小企業診断士などは、専門業務があり転職でも有利に働きます。
すると、組織の中でのみ込まれず、自分を保つことができます。自分にしかできないことを複数もつことができるからです。
教員組織は同調圧力が極めて大きい。
その中で、身につけた資格は圧力に負けない正しさを教えてくれます。
バカバカしさのなかで、自分を失わないように高めていきたいですね。
このほか教員の転職についての具体的な手順や事例をブログとしてまとめております。
あわせてご覧いただければ幸いです。
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