今回のテーマは、年度途中での転職・退職です。
教員が年度の途中で転職する時の注意点や、円満退職する方法をまとめました。
僕の場合、けっこう失敗が多かったので、参考にしてもらえるとありがたいです。
そもそも転職はいつでもOK
まず前提として、年度途中であっても転職や退職はしてかまいません。
教員は公務員なのでいくつか手続きは必要ですが、『退職のヶ月前に校長先生に報告』すれば、すんなりと転職できます。
このブログでは教員の転職方法について解説していますが、転職は企業側の都合で動かないといけないので、時期を逃さないことが大切です。
転職は、思い立ったらすぐが基本です。
転職の時にもめたりしないの?
結論、僕は色々と失敗があってもめました。
ただ、転職の際にもめるのはある程度仕方ないことですし、そこを含めて調整するのが管理職の仕事です。
転職するあなたは、そこを気にしすぎる必要はありません。
とはいえ、あまりもめたりしたくない!というのが本音ですよね。次に、僕が実際に経験したもめる転職の要因を紹介しますので、よければ参考にしてください。
転職・退職で気をつけたいこと
転職・退職の時期と報告のタイミングを意識する
まず、転職や退職をする場合、スケジュールを正確に確認しておきましょう。
以下の5点を押さえておけば大丈夫です。
- 退職する日と転職先企業で働き始める日
- 有給休暇の取得とボーナスをもらってから辞める場合は支給日
- 校長への報告・及び事務へ連絡して手続き書類提出日を決める
- 引き継ぎ資料作成までの日程
- 引き継ぎ担当者と打ち合わせする日程
僕は特に、転職の際に学校の教務部主任をやっていたため、引き継ぎに時間がかかり痛い目を見ました。
以下に僕自身の転職体験談を紹介します。
転職の際の体験談
転職理由
僕が転職を決めたのは、働き方を変えたかったからです。
主任職ということで、リーダー職だったわけですが、手当はほとんど出ないのに、業務量は他の教諭の倍以上。
クラブ顧問もしていたので、もう少し余裕のある働き方がしたいと考え、転職活動を開始しました。
転職活動の時期
僕は2月に転職エージェントに登録しました。
2月一杯転職活動をして、3月に転職できれば御の字かなと思っておりました。
しかし、実際には転職先として条件に合うところが見つからず、転職先が決まったのは4月でした。
退職の日程は、転職先企業の関係で5月となりました。
6月の賞与をもらってから辞めることを考え始めていましたが、転職条件を逃すわけにはいかないと、賞与をあきらめて退職することにしました。
これは失敗でもなんでもなくて、転職は決まったらすぐが原則ですので、仕方のないことです。
転職エージェントの利用に関しては以下の記事にまとめています。
退職日程が決まったので教頭と校長に報告
退職の日程が決まったので、校長・教頭に報告しました。
正直かなりイヤな顔をされました。
もともと僕のやってきた業務は誰もやりたがらない業務でもあったので、後任探しは大変でしょう。
僕の場合、勤務校が私立だったので、あとは理事会の決裁だけです。退職はすんなり認められました。
退職は労働者の権利ですので、企業側が悪質な引き止めをする場合は、退職代行サービスなどを利用するのがおすすめです。以下にまとめています。
とはいえ、多くの場合すんなりと退職できると思います。
退職の報告は校長先生から行うこと
引き継ぎスケジュールと後任の担当者との打ち合わせ【失敗しました】
その後必要な書類等を準備して、あとは引き継いで、退職前の2週間くらいは有給休暇を消費しようと考えていました。
しかし、結果的には有給休暇中に学校に来なくてはいけなくなりました。
理由としては、引き継ぎ資料に漏れがあったこと、及び部活動の代替員が見つからなかったことです。
資料不備に関しては、僕の言語化が甘かったので、実際にやり方をレクチャーしてほしいと、休暇中に頼まれたため、やむなく出勤して教えました。
本来有給休暇中なので、出勤要請に応じる必要はなかったのですが、後任の先生も大変そうなので、仕方なかったです。
部活の方は腹立たしいことに、僕が辞めるのでしばらくオフにしていたのですが、保護者からクレームが入ってやらざるをえなくなりました。
当時を振り返ると、まあ仕方なかったかなと思うこともありますが、もう少し段取りを固めておけばよかったかなと思っています。特に引き継ぎをした後任の先生には迷惑をかけてしまいました。
部活は全然悪いと思っていません。部活動が早くこの世界から無くなればいいのにと思っています。
引き継ぎ資料の作成は入念に行おう!
転職退職は気を使わなくていい
で、失敗はあったなと自覚していますが、これから転職するあなたは、『そんなに気にしなくて大丈夫ですよ』と言いたいです。
そもそも転職したら、前職の人との関係はほぼなくなります。社会人ですから、誰しも割り切って仕事をしています。
あまり気にするのはばかばかしいことですので、次の仕事のための準備を進めたほうがいいです。
追記:非常勤講師の退職には気をつけて
一点、上記は常勤の教諭が転職する場合の手続きになります。
非常勤講師の先生は、一般的に1年間の採用契約書を結んで雇用されていますから、その年度中に別の職にうつるのは、望ましいことではありません。
とはいえ、のっぴきならない事由【親の介護とか、出産とか】があれば、やめられます。
なんにしろ校長先生にはすぐに報告したほうがいいですよ
結論:年度途中の転職はよくあること
教員は1年間の中で担任や校務分掌にあたりますから、年度途中の転職や退職は申し訳ないなと思いがちです。
確かに、後任の先生は大変ですが、仕事をする上で都度の調整は当たり前です。
転職は思い立ったらすぐが基本ですし、すぐに行動しないと、良い案件ほど早く埋まってしまいます。
あまりまわりのことを気にしすぎず、自身の幸福や、都合を優先して構いません。
このほか、教員の転職についての情報をまとめています。
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