事実として教員が妊娠すると、責めてくる人が一定数います。
今回の記事では、現場でみている中で実際に感じた理不尽。
家庭や子育て等に関して理解の薄い環境。
そういったものがどうして生じていくのかを考えます。
僕自身も子育てを経験しております。
子どもができた時のことを考えると、確かに教員やりながら妊娠出産ってハードなんですよね。
でもそれを支えるのが職場であって、支えるのが当然だと思うのですが。
現実はそうでもないのです。
また、そもそも妊娠・出産は大きな気力を必要とし、初めてのことばかりで大変。
記事内でも紹介しておりますが、経験者の先輩がいたりするとありがたいんですよね・・・。
記事内でも紹介していますが、経験者の声が聴けるサービスは非常にありがたいです。
先輩ママのような温かさでサポート!『ゼクシィBaby』教員は妊娠してはいけない?
妊娠や出産は、家族にとって一番大変で、一番幸せな瞬間ですよね。
体力をすり減らす面もある一方で、家族が増える喜びはひとしお。
しかし、子どもが生まれるということは非常に大きな環境の変化です。
生まれる前も生まれた後も女性は大変です。
妊娠中は、つわりがひどい時や、腰が痛くて動けないこともありますよね。
子どもが生まれてからも、幼稚園の送り迎えや、急な欠席など対応に迫られます。
仕事への影響もでます。
けれど、周りがサポートすればいいだけの話です。
しかし、昨今の教育現場は、そのサポートが全く機能していません。
実例を紹介
教員の妊娠について、ネット上ではいくつかの記事を発見できます。
その中でも、Yahoo!知恵袋に投稿された内容は目を疑うものでした。
担任なのに妊娠って、無責任なことですか…?
現在妊娠3ヶ月、26歳です。
中学2年生の担任をしています。
子ども達には妊娠が発覚してすぐに報告、保護者にも先日のクラス懇談会で報告をしました。
今年いっぱいは担任を持てるし、12月まで精一杯頑張ると話をし、多くの方から祝福してもらったのですが…
懇談会終了後、ある保護者に、
「担任なのに妊娠するなんて何考えてるんですか? 本当に無責任ですね。だいたいあなたみたいな若い女の先生、はじめからハズレくじだと思っていたんですよ!」 と怒鳴られました。
確かに担任で妊娠するのは無責任かもしれません。
でも今持っている学年は1年生のときから持ち上がっているので、きっと来年は3年生の担任になるだろうし、それから先も何度も3年生の担任になるかもしれない。
たくさん考えて、夫とも話し合って授かった子です。
あのときはひたすら謝り続けるしかなかったのですが、今頃になり急に悲しくなってきました。 つわりも始まってきて、今朝は吐いてしまいました… 子ども達も夫も皆喜んでくれているのに、わたし1人憂鬱です…
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13150010283
こうした事例は、現場の先生方なら見聞きしたことも多いですよね。
こういう親、ほんとうにいます。
自分が言われた時にどう思うの?と感じてしまいます。
教員もただの仕事です。
プライベートなことをとやかく言われるのはおかしなことです。
しかし、この質問に対するベストアンサーをみてみると、
学校の先生、それも担任持ってて、妊娠したら迷惑を掛けるというのを想定しないのは甘いとしか言いようがありません。
あなたはまだ若いから、妊娠=祝福されるものと思っていらっしゃるのでしょうが、社会はそんなに甘くない。学校の先生でなくても、責任のある仕事は多かれ少なかれそうです。
怒鳴った保護者さんははっきりものを言う人なんですね。普通はよう言わんけど、心の中では似たような感情がくすぶっているかもね。
あと、産休・育休しっかりきっちり取って必ず復帰できる公務員に対するやっかみも含まれているかもしれません。
産休とって復帰したくても、退職を余儀なくされた一般企業の社員もいます。
計算して妊娠しろよとは言えないけど、妊娠したものはしょうがない、っていう感情は持ってしまいます。(原文一部抜粋)
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13150010283
他の回答は、妊娠を擁護するものがほとんどでしたが、なかなか手厳しい意見がベストアンサーとなっていました。
ただ、真実だよなーとも思ってしまうのです。
ベストアンサーだけあり、心理をついていると感じます。
妊娠育児があるからこれはできません?
僕は妊娠も育児も非常に大切なイベントで、周りにフォローが必要だと思うし、みんなが働きやすくなったらいいと思います。
一方で、学校現場には余裕がありません。
現在、教員は不人気な職です。
担任のいない学校もざらにあります。
その環境の中で、育休です、しばらくお休みします、となればどうでしょう。
【あのひとの仕事は誰がやるの?まさか自分?】
と、感情がくすぶるのは当然です。
みんないっぱいいっぱいですから。
この問題は、国や、教員の採用に関わるあらゆる機関に問題があります。
例えば、低賃金で雇い入れる事務員を増やしたり、教育事務をアウトソーシングするだけでもだいぶ違います。
少ない予算で、なんでも教員にやらせる状況が招いた、仕事の押し付け。
それが、結果的に【妊娠したら仕事減らしてもらえるの?不平等じゃない?】という感情につながっているのです。
しかし、国がなにかフォローしてくれる、ということは無いんですよね。
なので、自分で自分をまもっていくしかない。
教員も民間も仕事のおしつけで悪感情がたかまるのはおなじ
引用したyahoo知恵袋のアンサーにもある通り、何でもかんでも当たり前というのはまた違うんだと思います。
育休も今でこそ普及しつつありますが、ひと昔前は育休取るのは退職と同じ、という会社だってたくさんありました。
教員はほぼ確実に、現場復帰ができるので、やっかまれるのも、ある意味当然なのだと思います。
誰もが産休・育休をきちんととれるようになる、また周りのサポートや理解が得られるためには、まだ長い期間が必要なのかもしれません。
育児=仕事をしない理由にするのは危険
また、産休育休取得者の中に、復帰後も仕事をしない理由として子どもの存在をちらつかせる人がいるのも事実です。
ある程度はしょうがないにしても、同一労働・同一賃金が基本ですよね。
そこを、あの人は育児があるから、仕事は軽くしておこう、という忖度があると、やはり不信感がくすぶるんですよね。
復帰する以上は賃金に見合った仕事をしなくてはいけないし、それができないのなら働き方を変えるしかないと僕は思います。
仕事とはどこまで行っても利益を出すために行うもので、これは教員であっても変わりません。
ホワイト企業は妊娠・出産にもホワイト
僕自身は3度転職をして、現在は再び教員として頑張っています。
転職の経験を生かして、転職関係の記事をまとめていますので、よければこちらもご覧ください。
転職経験のなかできがついたのは、「人手が十分な企業は福利厚生面は手厚い」ということです。
転職先の企業では、休みがとりやすく、周りへのヘルプも出しやすかったです。
一方で、給与は教員の方が高かったです。
いろいろ悩んだすえに現在教員をしているのは、教員への魅力をすてられなかったこと、そして給与や待遇面で有利だったからです。
めっちゃ打算的ですいません。
ただ、教員は本当に最高の職業だと思っています。
いくつになっても、若い人の情熱を間近で見られる。
そして、未来を担う子どもたちの学力を伸ばす手伝いができる。
これだけの魅力を、捨て去ることは僕にはできませんでした。
ただ、学校は当たり外れが本当に大きい。
理解ある管理職がいる職員室はとても過ごしやすい。
一方、管理職や同僚にパワハラ気質、体育会系気質の人がいて、全体をしょうあくしてしまうと、本当に苦しい。
環境次第なんですよね。
転職したからって理解ある職場に行けるかはわからないし、この辺は本当に運です。
教員は妊娠するな!という世間の評価
教員が妊娠すると、保護者からクレームが来るというのは、実は珍しい話ではありません。
やはり、自分の子どもをしっかりみてもらえなくなる、クラスを担任が空けることが増えるなどの理由があるんだと思います。
このことについて、もし悩んでいる人がいたら、僕から提案できる解決策としては【クラスの子どもとの関係をしっかり作っておく】ということだと思います。
産休・育休に入って、他の先生が代わりに入る時にも、普段から生徒面談を重ね、指導要録などを作り込んでおくことと非常に便利です。
そもそも指導要録ってそういう時のためにあるもんですからね。
十全な引き継ぎは、できます。
教員も所詮しごと。誰にでもできる職だと僕は思っています。
免許こそありますが、仕事の本質は誰でも知識をつければできるものです。
クラス生徒との関係作りをおこたって、内情もチンプンカンプンなまま、はい担任変わりますよーと言われれば誰だって不安です。
いや忙しすぎて引き継ぎなんてしんどい、という先生もいるかもしれませんが、それは計画性がなく無責任です。
あなたは雇われた身なのですから、仕事とプライベートの両立は構いませんが、やるべきことはやって、となります。
味方を見つけておく
あとは職場の中に、味方を見つけておくということです。
同僚というよりは、教頭・校長など管理職とよく話をすることも大切ですし、そこがダメなら教務主任です。
教務主任先生は、管理職と現場の緩衝材として、ほんとうにていねいにやってくれる人が多いです。
妊娠出産に悩む場合は、管理職や管理職と繋がりの深い先生との関係をしっかり作っておくといいですよ。
わたくし事を美化しない
もう一つは、たたいてくる人はどこにでもいるので、わりきるということです。
残念ですが、みのまわりにいるひと全員がよい人ではありません。
教員もそうですし、保護者もそうです。
理解してくれない人、たたいてくる人は一定数います。
自分にとってはとても重要で大切なことも、他人にとってはどうでもいいことです。
なので、【自分の幸せを自分が大切にする】を意識しましょう。
他人からの承認を求めてもくるしい
自分で自分のしあわせを大切にしたいですよね
僕も子どもが生まれるときに割と重要な役割についていて、役割を人にお願いする場面がありました。
その時お願いした人に『無責任だ!』と責められましたが、まあいいじゃない。
僕は仕事より家族の祝い事の方が大事なので。
経験者や先輩の声はすごくだいじ
妊娠・出産は、めちゃくちゃ体力を使います。
そもそも、ほとんどのことがはじめての経験で、身内ですら大変なのに。
職場の不和なんて、ほんとうにショックがおおきい。
経験者の声をききたい場面がおおかったです。
そこで、ゼクシィBabyを利用していました。
先輩ママのような温かさでサポート!『ゼクシィBaby』もともとゼクシィを結婚の際によくよんでいたこともあり、おなじリクルートが行っているサービスなので安心感がありました。
無料でかなりのボリュームの出産・育児関連情報を届けてくれるので、非常に便利。
詳細は以下の記事でもまとめております。
職場環境の問題なのか自分のこころの問題なのかを見極めよう
正直、職員室のふんいき次第ってところもあるんですよね。
あわなければ転職した方がいいですよ、仕事はしょせん仕事。
環境が合わず体に合わないなんて、もったいないですからね。
転職方法はこちらをご参照ください。
ただ、自分の考え方で居心地は気にならなくなるって人はたくさんいます。
教員は産休育休後の職場復帰は容易ですし、待遇も悪くないです。
嫌味や嫌な奴のせいでやめるのはもったいないと思います。
大切なのは自分と家族を大切にすること。
そこだけ忘れないでくださいね。
今回の記事では教員の妊娠出産問題について紹介しました。
今現在、働き方で苦しんでいる人は、転職以外の方法では、身の回りの整理せいとんでだいぶ楽になります。
教員の仕事を楽にする便利なアイテムやサービス、考え方を以下にまとめていますので、あわせてご覧ください。
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